チャレンジすることで
喜びが増す「カワイイ食卓」
子どもたちが小さかった頃、お誕生日にリクエストされたキャラクターのケーキを作ったことが、「カワイイ食卓」をはじめたきっかけです。子どもが成長するにつれ、リクエストされるものも難易度が上がっていきましたが、それに応えるように色々なことに挑戦してきました。不思議と「そんなの無理だよ!」と思うこともなく、「面白そう。やってみよう!」と思えたんですね。それは、子どもたちがものすごく喜んでくれたからだと思います。大学生になった長男は、3歳のときに作ってあげた汽車のケーキを「あの時の感動は、今でも覚えているよ」と言ってくれます。
子どもたちのために作るおにぎりの工夫は、小さく握ること。食欲がないときも、好きなキャラクターのおにぎりを作ると喜んで食べてくれました。お弁当も可愛らしく華やかにしてあげると、たくさん食べられるようでした。
私の母が作ってくれたおにぎりは、愛情がぎっしりと詰まったとても大きなものでした。昔ながらの、定番のおにぎりです。中学生の頃になると、可愛らいしいものや、彩りの豊かなお弁当に憧れるようになりました。小さな頃から、母のものとで一緒に料理をしていたので、憧れのおにぎりやお弁当を自分で作るようになりました。修学旅行のときには、友達に「可愛い! 欲しい!」といわれたことを覚えています。
今では、食べてくれる人の笑顔を思い浮かべて「カワイイ食卓」を作っています。例えば、子どもたちの運動会のお弁当なら、動物たちに模したおにぎりがボールや旗を持って応援したり、食べる場をイメージして物語をつくります。もちろん、紅白の色合いなどにもこだわります。蓋をあけたときの驚きや、笑顔が見たいんです。
子どもたちや食べる人のリクエストを聞くことで、思いもよらないアイディアが生まれます。はじめは上手く出来ないこともありましたが、気持ちが伝わるためか、とても喜んでくれました。これからも、自分に限界をつくることなく楽しんでいきたいと思います。