ごはんを美味しく冷凍する方法
ごはんをいつでも炊きたてのように美味しく食べるためには、ごはんを冷蔵ではなく冷凍で保存しましょう。冷凍するとごはんの中に含まれる水分が蒸発することなくそのまま凍結し、温め直した時にみずみずしさを保つことができます。
以下で、ごはんを美味しく冷凍するためのコツを説明します。
(1)小分けにして熱いまま包む
炊いたごはんをお茶椀1杯分程度の量に小分けにして、熱い状態のまま薄く平たくラップで包みましょう。ごはんをたくさん盛って厚くしてしまうと、包んだ時にごはん粒がつぶれて解凍後にベトベトした食感になってしまいます。また、レンジで解凍するときにラップに触れている表面からごはんの内側まで熱が伝わるのに時間がかかるため、加熱ムラが生じることがあります。
なお、湯気を閉じ込めるようにして、熱い炊きたてのまま包むと水分を保つことができ、解凍した後でもごはんがふっくらします。ごはんが空気に触れることによる酸化をなるべく防ぐために、酸素を通しにくいNEWクレラップを使うのがおすすめです。
(2)粗熱をとって冷凍庫で一気に冷やす
ラップで包んだごはんは、粗熱がとれるまで待ち、その後に冷凍庫に入れて冷やしましょう。熱い状態のままごはんを冷凍庫に入れると、冷凍庫内の温度が上がって、すでに入っている他の食材が傷む場合があります。
また、冷凍庫ですばやく冷却させることで、ごはんの中の水分を蒸発させずに凍結し、ごはんの味や風味が落ちるのを防げます。なお、アルミホイルや金属製のトレーなど、熱伝導率の高いアイテムを使うとさらに早く冷やすことができます。ラップの上からアルミホイルでさらに包んだり、トレーをあらかじめ冷凍庫に敷いたりして、ごはんを急速冷凍させるのが良いでしょう。
急速冷凍させたごはんは、キチントさんマチ付きフリーザーバッグを使えば、ラップで包んだごはんをまとめて冷凍庫に収納できるので、かさばって場所を取る心配がありません。加えて、ジッパーがついていて密閉性が高いので、ごはんの乾燥を防ぐことができます。
冷凍保存には保存容器がおすすめ
ごはんを冷凍するには、保存容器を活用するのがおすすめです。冷凍庫内できれいに重ねて収納しやすく、解凍後はそのまま容器内で具材を混ぜ合わせるなどの調理ができる実用性があります。
中でも、キチントさんごはん冷凍保存容器は、底面が凸型構造で設計されているため、加熱ムラを防ぐことができます。一膳、小盛の2種類のサイズがあるので、家族構成や用途に合わせて、量を調整しながら保存できるのもうれしいポイントです。
冷凍したごはんを食べる目安は約3週間
冷凍保存したごはんは、約3週間を目安に食べると良いでしょう。静岡県立大学の研究で、冷凍していてもごはんの味は徐々に落ちてしまうことが発表されています。そのため、冷凍保存していてもなるべく早く食べるのがおすすめです。
冷蔵保存だと、美味しく食べられる期間がさらに短くなります。冷蔵庫の温度はメーカーによって多少の差があるものの、一般的に約2~6℃に設定されています。一方、ごはんの劣化が進む温度帯は-2~+5℃前後といわれているため、冷蔵庫での保存はかえって劣化を進めることになります。
また、炊飯器で保温する時間が長くなった場合も、ごはんが黄ばむ、水分が蒸発してぱさぱさした食感になるなど、ごはんの劣化が進んでしまいます。そのため、ごはんが炊きあがったら早めに取り出し、味や風味ができる限り落ちないよう、冷凍保存を心がけましょう。
冷凍したごはんをふっくら解凍するコツ
冷凍保存の時だけでなく、解凍する時にも意識すべきポイントがあります。ここからは、冷凍したごはんを炊きたてのようにふっくら美味しく解凍するコツを紹介します。
(1)自然解凍ではなく電子レンジで解凍
冷凍したごはんを解凍するときは、自然解凍ではなく、必ず電子レンジで解凍するようにしましょう。電子レンジで急速に加熱すると、冷凍ごはんが「糊化」という作用で米粒がふっくらした状態に戻ります。糊化とは、加熱されることでごはんの中に含まれるでんぷんが水分を吸って、粘着性のある糊状になり、ごはんがふっくら柔らかくなるという仕組みです。
自然解凍の場合、ごはんの温度がゆっくりと上昇し、ごはんの中のでんぷんが劣化しやすい-2~+5℃前後の温度帯でいる時間が長くなるため、ごはんの風味が落ちて、ぼそぼそとした固い食感になってしまいます。
(2)食べる直前になったら温める
ごはんを温めるタイミングは、食べる直前がおすすめです。
温めてから食べるまでに時間が空いてしまうと、ごはんが乾燥してしまいます。乾燥が始まると、せっかく加熱して糊化したでんぷんが劣化し、ごはんの味や風味が落ちてしまいます。おかずをすべて作り終えてからごはんを温めると、ほかほかのふっくらごはんを美味しく食べられます。
(3)途中で茶椀にうつしてほぐす
ラップや保存容器で冷凍したごはんは、加熱している途中で一度電子レンジからごはんを取り出し、茶椀に移してほぐしてから再度電子レンジで加熱しましょう。途中でほぐすという工程を加えて2回に分けて加熱することで、ごはんの加熱ムラがなくなり、ふっくら美味しく食べることができます。
なお、キチントさんごはん冷凍保存容器を使えば加熱ムラを防ぐので、途中でほぐす工程を入れる必要がなくなります。
冷凍ごはんを使った簡単レシピ
最後に、冷凍したごはんを使ったレシピを紹介します。少ない調理工程で簡単に作れるので、時間がない時にもおすすめです。ぜひ参考にしてみてください。
旬野菜のっけごはん
解凍したごはんの上に旬の野菜をのせるだけでできるレシピです。カットしたほうれんそう、焼きしいたけ、大根おろし、しらす、白ごまを盛りつけ、最後にしょうゆを全体にかけます。焼きしいたけの香りが食欲をそそる一品です。
<材料>1人分
- ごはん 一杯分(160g位)
- ゆでたほうれんそう 30g
- 大根おろし 20g
- しらす 10g
- 白ごま 適量
- しょうゆ 適量
- 焼きしいたけ 適量
簡単ツナカレーピラフ
温めたごはんに具材を混ぜ合わせて作るお手軽なレシピです。ごはんを解凍したら、油を切ったツナ缶とバター、カレー粉、塩・こしょうを混ぜます。最後にパセリをのせて彩りを加えたら完成です。
<材料>2人分
- 冷凍ごはん 2杯分
- ツナ缶 1缶
- バター 20g
- カレー粉 小さじ1
- 塩・こしょう 適量
- パセリ 適量
鮭みぞれの汁かけごはん
解凍したごはんに鮭フレークと大根おろしを乗せて、めんつゆをかけた一品。万能ねぎや七味唐辛子といった薬味を加えると、風味が増してより美味しく食べられます。めんつゆでごはんが柔らかくほぐれるので、冷凍保存して時間が経ってしまった場合でも、ごはんのふっくらした食感を楽しむことができます。
<材料>1人分
▽主素材
- ごはん 160g
- 鮭フレーク 大さじ2
- 大根おろし 40g
▽薬味
- 万能ねぎ 適量
- 七味唐辛子 適量
▽汁
- めんつゆ(2倍濃縮) 大さじ1
- お湯 大さじ6